情熱とスキルと市場が重なり合うあなたにとってのスウィートスポットを探せ、という。それは趣味と仕事の境がない世界。「ライフワークバランス」なんていう軟弱発想とは無縁の世界。
「生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、教育と娯楽、愛と宗教の区別をつけない。何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。仕事か遊びかは周りが決めてくれる。当人にとっては、つねに仕事あり遊びでもあるのだ。」という老子の言葉が引用されている。
自慢話としての成功者の話というのは、すべての経験が今につながるように辻褄が合っているように聞こえるが、現実は当然ながら偶有性の連続だと話す。ガイドブックにない場所、偶然の出会い、やってみたから見えた驚きの事実。旅行と一緒で予定になかったことが一番面白い。
「自分のキャリア・パスは、振り返ってみると、ちゃんと筋道が通っているのです。でも、将来の道はぼやけていて、不確実なことの連続です。視界が開けないとイライラしてきます。それでも、大きなチャンスが巡ってくる確率を上げるように行動することはできるのです。」
人生50年計画を作って自己満足するなど無意味、しっかり目を見開いて今起きていることを見ろ、今あるものでどうにかせよ、自分で自分に許可を与えよ、「機が熟すことなどない」。大人の私もすっかりアジテートされてしまった。